1989 年 4 巻 3 号 p. 272-279
並列論理型プログラミングを研究開発のパラダイムとする第五世代コンピュータシステム(FGCS)の構成要素には,並列推論サブシステムと知識ベースサブシステムがある.ここでは知識ベースサブシステムの研究開発の現状について述べる.中期の研究目標は,知識ベースサブシステム実験機の開発を通してその構成技術を明らかにし,種々の課題を検証することである.知識ベースサブシステムのモデルとして分散および並列知識ベースなど,複数のモデルを採用した.これらの開発で得られた技術とサブシステムは,後期に完成するFGCSプロトタイプに統融合する.