全日本鍼灸学会雑誌
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解説
はり又はきゅう用器具の国内市場規模
宮崎 彰吾大澤 真脇 英彰
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2024 年 74 巻 4 号 p. 336-342

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抄録

【緒言】人口の高齢化に伴う医療ニーズの拡大を背景に、 医療機器の国内市場は堅調に拡大し、 医療機器製造業の事業機会が広がると見込まれている。 一方、 医療機器のうち 「はり又はきゅう用器具」 の国内市場や需要に関しては明らかになっておらず、 企業が新事業展開の実施を検討する際の情報が不足している。 【対象と方法】直近5年 (2019~2023年) の 「薬事工業生産動態統計調査」 を情報源とし、 「はり又はきゅう用器具」 に類別される医療機器を解析対象とした。 【結果】直近5年における 「はり又はきゅう用器具」 の国内市場規模 (生産金額+輸入金額-輸出金額) は平均71億419万4800 (95%信頼区間:60億9558万4238~81億1280万5362) 円、 年平均成長率は-4.29%であった。 一般的名称別にみた年平均成長率は、 「家庭用貼付型接触粒 (12.8%)」、 「温灸器 (9.3%)」、 「非侵襲式家庭向け鍼用器具 (5.7%)」 はプラス成長で、 「再使用可能な毫鍼 (-1.3%)」、 「滅菌済み鍼 (-5.8%)」、 「非能動型接触鍼 (-23.8%)」 はマイナス成長であった。 【考察】「はり又はきゅう用器具」 のうち、 「家庭用貼付型接触粒」、 「温灸器」、 「非侵襲式家庭向け鍼用器具」 はプラス成長であるため、 新事業展開が期待できる 「医療機器」 の一つである可能性が示された。

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