第21回国際東洋医学学術大会 (ICOM 21st) は、 2025年8月30日から31日にかけて、 伝統医学の科学的根拠の構築と国際的発展を目的として開催された。 大会のテーマは、 "Traditional Medicine: From Evidence-based to Integrative Medicine (エビデンスに基づく伝統医学から統合医療へ) " である。 本大会では、 AI技術の応用や診療データの標準化など、 伝統医学の近代化に関する国際的な取り組みが数多く報告された。 筆者は、 本大会において、 広島大学病院における緩和ケアでの鍼灸介入の実態とその有用性についての発表を行なった。 報告の骨子は、 倦怠感、 疼痛、 食欲不振など、 薬物療法では十分に対応が難しい症状に対し、 接触鍼を中心とした鍼灸介入が安全かつ有効に実施され、 複合的な苦痛の緩和に寄与したこと等である。