1985 年 34 巻 3-4 号 p. 165-170
輻射熱疼痛計を主に利用して, 鍼麻酔を効果的にかける方法を検討した。すなわち, 何Hzを利用するべきか, どのツボの選穴がどの部の手術によいか, などである。またDPAをあらかじめ服用させておくと, 鍼麻酔の効果が高まることを, 実験的, 臨床的に明らかにした。さらに, 新しいツボ刺激療法としてSSP療法を開発した。これに三角円錐形の電極をツボに置き, 低周波を鍼麻酔と同様に通電するものである。この効果は, 鍼とほぼ匹敵するものであることを疼痛閾値の面から証明した。