全日本鍼灸学会雑誌
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針刺激によって誘導されたストレスタンパク質の分析
小林 和子島津 高洋大田 美香飯星 將盛
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1990 年 40 巻 4 号 p. 365-368

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抄録

ラットの臀部筋肉に針通電刺激 (5Hz, 3-5mA) を15分間与えた。また, 同種のラットの臀部筋肉に灸刺激 (皮下温度45℃, 筋層内温度40℃) を15分間与えた。3時間経過後に, これらのラットの刺激部筋肉を摘出し, ホモゲナイズおよび遠心分離を行い, タンパク質を抽出した。これらのタンパク質を等電点/SDS二次元電泳動法によって分析した。針通電刺激を与えたラットの場合に, 分子量70000, 85000, 100000のストレスタンパク質が検出された。これらのタンパク質は灸刺激を与えた場合に認められた熱ショックタンパク質 (hsp70, hsp85, hsp100) と同様と考えられる。

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