抄録
これまで我々は, 指尖容積脈波を指標に, アレンテストおよびライトテスト陽性の斜角筋および小胸筋症候群の患者に対する斜角筋および小胸筋刺鍼が治療法として有効であるが, 重度の上肢の冷感やシビレを訴える症例には治療効果が期待できなかったことを報告した。そこで今回は, 斜角筋の過緊張症例を対象に頸部40度回旋位で斜角筋を収縮させた状態で斜角筋に雀啄刺激を行い, テスト施行時の指尖容積脈波に及ぼす影響について検討した。その結果, テスト施行時の指尖容積脈波の減少は軽減あるいは消退し, 上肢冷感, シビレ等の症状の改善が認められたことから, 斜角筋収縮位での刺鍼の方が有効であることがわかった。