全日本鍼灸学会雑誌
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モグサの研究 (5)
唐箕について
織田 隆三
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キーワード: モグサ, モグサ用唐箕, 唐箕
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1995 年 45 巻 2 号 p. 129-134

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抄録

高級モグサを製造するとき最後の精製を行う装置が唐箕である。
モグサ用唐箕は農業用唐箕とは異った構造の特殊な装置である。主要部分は, 高速度で回転する羽根車, 羽根車を取り囲む大きな円筒状の竹の箕及びこれを納める木製の箱型構造体から出来ている。
粗製モグサを唐箕に入れ, 羽根車を1分間70~120回の高速で回転すると不純物は簀の間隙から外へ排出され, 簀の内部には高級モグサが残る。
通常は先ず一番目の唐箕で粉状の不純物を大体除き, 二番目の唐箕で精製を仕上げる二段階方式をとる。所要時間は3~8時間であるが, 条件によっては更に増減がある。

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