日本臨床麻酔学会誌
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—日本臨床麻酔学会第23回大会 ワークショップ—
気道確保—私ならこうする—
これからの気管挿管教育に向けて
古賀 義久
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2005 年 25 巻 3 号 p. 272-278

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抄録
  より短時間に, より確実で効果的な気管挿管習得のための新たな教育システムを試作した. ビデオ喉頭鏡および無線カメラ接続のスタイレットスコープから得られる双方の映像を合成し, 画面上に表示する. これにより, 研修者の観察する口腔内の視野を指導者が共有することができ, 同時に気管チューブの気管内留置が確認できる. 教育的有用性の調査を目的として本システムを研修者の臨床実習に用い, 効果的で効率のよい喉頭展開の指導と挿管教育が行えた. 臨床危機管理における気道確保教育ならびに気管挿管教育に際して, 演習用としてのみならず患者に与える侵襲性の低減にも本システムは有用であると考えられた.
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© 2005 日本臨床麻酔学会
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