日本臨床麻酔学会誌
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—日本臨床麻酔学会第25回大会 パネルディスカッション—
集中治療領域における急性血液浄化法の今後の展望
集中治療に役立つ血液浄化の最先端: HF, HV-CHDFに対する期待と展望
片山 浩森松 博史佐藤 哲文武田 吉正中塚 秀輝森田 潔
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2007 年 27 巻 1 号 p. 28-33

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抄録

  High Flow (HF) とは, 透析液流量を1L/hr以上使用して実施するもので, CHD (持続血液透析) あるいはCHDF (持続血液濾過透析) の接頭語となる. High Volume (HV) は濾過量を1L/hr以上得るもので, CHF (持続血液濾過) あるいはCHDFの接頭語となる. 透析液流量および濾過量をともに増加させたものはHigh Flow High Volume (HFHV) CHDFと呼ぶ. HFHV-CHDFの自検例は劇症肝不全に対して行ったものであり, 意識改善率は13/18例であった. 世界的には重症患者に対してHV-CHFが試されており, Roncoらにより有効性が検証されている. 現在は敗血症性ショックに対するRCTが実施されている.

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© 2007 日本臨床麻酔学会
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