日本臨床麻酔学会誌
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トラキライト™ に王道あり—経口・経鼻挿管のコツと目印の効果的な使用方法について—
平井 裕康
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2007 年 27 巻 5 号 p. 501-507

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抄録
  体表に目印をつけるとトラキライト™ の成功率が上がる. 経口挿管では甲状軟骨下縁に目印をつける. 透過光を目印のすぐ頭側に位置する声門開口部に誘導し, 光が集束してきたら振り子様操作からハンドルを長軸方向に軽く押し出す操作に切り替える. 気管チューブ先端が声門を通過するとき, 透過光は目印の頭側から尾側へ移動する. そこでスタイレットを抜去する. 経鼻挿管では輪状軟骨上に目印をつける. スタイレットは使用しない. 気管チューブを咽頭まで進めたら, カフを膨らませ, オトガイ挙上をしながらチューブを進める. 光が目印と一致したなら気管チューブの先端は声門を通過している. そこでカフのエアを抜いてチューブを進める.
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© 2007 日本臨床麻酔学会
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