日本臨床麻酔学会誌
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—日本臨床麻酔学会第26回大会 イブニングディスカッション—
今後,筋弛緩薬の使い方はどうなる?
拮抗はこうなる
鈴木 孝浩
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2007 年 27 巻 7 号 p. 631-638

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抄録

  スガマデクスは臨床麻酔において“革新的”な薬物となることは間違いない. ロクロニウム分子との間に1: 1のホスト-ゲスト複合体を形成し, 筋弛緩に拮抗するという点で本来の特異的拮抗薬といえる. その拮抗作用は迅速かつ確実で, ロクロニウム投与直後の深部遮断時にも1~2分で完全拮抗が可能である. 副作用がないため, 投与禁忌となる症例もない. 本薬の臨床使用が可能になれば, 挿管困難時の対処が容易になるとともに, 術後筋弛緩遷延に基づく呼吸器合併症の発生率は減少するはずである. 近い将来, ロクロニウムとスガマデクスのコンビネーションは, 患者の安全に確実に貢献するであろう.

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© 2007 日本臨床麻酔学会
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