日本臨床麻酔学会誌
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—日本臨床麻酔学会第26回大会 パネルディスカッション—麻酔満足度を考える
痛みがないこと, 安全であること
橋口 さおり武田 純三
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2008 年 28 巻 1 号 p. 39-45

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抄録

  医療者主導で行われていた医療体制が患者主導に変わりつつあるなか, 麻酔においても, 患者が納得したうえで施行されることが以前にも増して求められるようになってきた. 患者が麻酔に期待することは 「痛みがないこと, 安全であること」 である. 当院では1999年より, APS (acute pain service) を導入し, 多職種のチームによる術後痛の緩和を行っている. 術後痛緩和は主に電動式のPCA (patient-controlled analgesia) ポンプを使用しており, これまで4,000例以上の管理を行ってきた. 多くのポンプを稼動させ安全に管理するためにはシステム作りが重要であり, コメディカルの協力が不可欠である.

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© 2008 日本臨床麻酔学会
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