日本臨床麻酔学会誌
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講座
病棟で実践する硬膜外鎮痛法・くも膜下鎮痛法
益田 律子
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2009 年 29 巻 2 号 p. 160-170

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抄録
  脊髄を鎮痛標的とする硬膜外鎮痛法および脊髄くも膜下鎮痛法は, 術後疼痛, 急性疼痛, 緩和医療において非常に強力かつ良質な鎮痛効果を提供する反面, 適切な施術と管理が行われなければ有害作用が発生し, 時に, オピオイド呼吸抑制, 血腫, 感染, 神経損傷といった重篤な合併症に至ることもある. 本稿では周術期と緩和医療を中心に疼痛医療における硬膜外鎮痛法・くも膜下鎮痛法の適応を再考し, 安全かつ確実に硬膜外鎮痛法とくも膜下鎮痛法を実践するための要点について概説する.
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© 2009 日本臨床麻酔学会
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