抄録
近年の光学技術の進歩により,さまざまなビデオ喉頭鏡が開発され,その中で小児用に使用できるものが何種類か存在する.Airwayscopeは成人では普及しているが,小児ではイントロックの小児用が開発途中で,今後早期の発売が期待される.マルチビュースコープはミラー型,マッキントッシュ型,硬性のスタイレットタイプ,ファイバースコープをビデオモニターの付いたハンドルに装着でき,1台で幅広く使用できるという特徴がある.それぞれのビデオ喉頭鏡の特徴や使用方法を理解し,普段から慣れ親しんでおくことが,困難気道に対応する上では重要である.ビデオ喉頭鏡は画像を供覧できるため,患者の安全性が高くなるのみでなく,臨床教育にも有用である.