2013 年 33 巻 2 号 p. 180-184
われわれの10年におけるacute pain serviceの変遷を紹介する.この10年は4期に分けられる.1期:麻酔科医は病棟看護師からまったく信用されていなく,この負の遺産を克服すべくpreemptive analgesiaと低流量硬膜外持続注入の可能性を模索した時期.2期:オピオイドを積極的に使用した時期.この頃よりPONV対策が大きな目標となる.3期:outcome measuresを処理するのに個人負担が限界に達した時期.4期:それを打破すべく病院全体を動かし始めた時期(現在).この10年の変遷が前向きに周術期管理の施行を計画している施設の皆さまに少しでも参考になればと願う.