抄録
腰部脊柱管狭窄症20症例に対して,エピドラスコピーによる硬膜外腔癒着剥離術を行った.その結果,馬尾型よりも神経根型の方がエピドラスコピーの有効性は高く,特に長期効果については有効性が高い結果となった.また,エピドラスコピーによる神経根開窓術が不可能な部位に対して,術中に経椎間孔法での神経根ブロックを併用すると,エピドラスコピーの治療効果が強まった.一方,腰椎の高度な変形,脊柱管の極度な狭窄を示す症例では,エピドラスコピーによる治療は,硬膜および神経損傷の合併症の危険性が高く,慎重に適応を考えるべきである.