群馬大学大学院医学系研究科麻酔神経科学
2017 年 37 巻 5 号 p. 648-652
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
ヒトが元来持つ内因性鎮痛機構は,慢性痛患者では減弱していることがわかっている.動物実験,ヒトにおける研究いずれからも内因性鎮痛の減弱と急性痛やその回復過程,術後痛の遷延化に関連があることが示唆されている.また,内因性鎮痛と鎮痛薬の鎮痛作用の発現との関連についても報告がある.われわれはこれまでの動物実験で,アミトリプチリンなどの薬剤が慢性痛状態での減弱した内因性鎮痛を改善することを報告した.内因性鎮痛を改善させることが急性痛の改善や痛みの遷延化を予防する手段となり得るかについて考察した.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら