日本臨床麻酔学会誌
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日本臨床麻酔学会第37回大会 教育講演
痛みの薬物療法 ─「神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン 改訂第2版」に基づいた治療薬の選択─
濱口 眞輔
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2018 年 38 巻 4 号 p. 465-473

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抄録

2016年に改訂された「神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン 改訂第2版」は,2011年以降に報告が増加した薬物療法による有害作用を低減させるための“risk-benefit”の関係を推奨度に盛り込んだ点を特徴としている.また,薬物療法アルゴリズムが明快で理解しやすく,アルゴリズムを遵守した薬物療法を安全に施行できる利点を有し,第1版で第2選択薬であったデュロキセチンは第1選択薬に,第1版では第3選択薬であったトラマドールが第2選択薬に変更されている.推奨度とエビデンス総体の総括はデュロキセチン,トラマドール,プレガバリンが1Aであり,その有用性が認められている.

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© 2018 日本臨床麻酔学会
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