麻酔科専門医制度は,1954年10月に日本麻酔学会により設立され,今日まで半世紀以上にわたって運用されてきた本邦においては最も古い伝統ある専門医制度である.一方,2014年5月には日本専門医機構が設立され,2018年度より麻酔科領域における専門医研修制度は,この日本専門医機構の麻酔科領域専門研修制度に移管される.日本麻酔科学会の麻酔科専門医についても,2019年度の更新より日本専門医機構の麻酔科領域専門医へ順次更新者より移管する.このように麻酔科専門医制度は,その管理主体が日本麻酔科学会から日本専門医機構へ移管する変革時期にあり,新認定制度や機構の更新基準等に関することを中心に概説したい.