兵庫医科大学麻酔科学・疼痛制御科学講座
2020 年 40 巻 3 号 p. 264-269
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手術侵襲による侵害受容刺激は脊髄から大脳に伝わり侵害受容をきたすが,同時に自律神経反応や体動をきたす.また手術侵襲は炎症反応や組織の損傷をきたし,血中C反応性蛋白質(CRP)濃度を増加させるが,術後早期CRP値は重篤な術後合併症の発症と関連がある.一方,侵害受容を抑制する全身麻酔中の侵害受容のモニターは,自律神経反応や脳波の変化を用いて侵害受容の強さと抑制のバランスを数値化しているが,この術中の侵害受容モニター値は,手術侵襲の客観的指標となる可能性がある.
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