日本臨床麻酔学会誌
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日本臨床麻酔学会第40回大会 シンポジウム ─グレードA帝王切開術─
中規模一般病院でグレードAにどう対応するか
渡辺 康江土井 克史串崎 浩行延原 英介江田 佐江子延原 円
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2022 年 42 巻 1 号 p. 63-69

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抄録

当院では麻酔科医,手術室看護師が夜間/休日に自宅待機体制をとっている.当院のグレードAへの対応について報告する.まず連絡方法の統一と薬剤・物品の一元化などを含めたプロトコールを作成し,シミュレーション訓練を行った.この結果グレードA宣言から児娩出までの時間短縮が達成された.しかし時間外では短縮の程度が少なかった.このため時間外では産科看護師,産科医,当直師長に麻酔/手術の準備を進めてもらえるような協力体制を構築した.3カ月に1回の頻度で産科医・産科看護師・当直師長・麻酔科医・小児科医・手術室看護師・MEを含めた多職種でのシミュレーションを継続して行い,時間外でも迅速な医療を提供できるように努めている.

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© 2022 日本臨床麻酔学会
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