日本臨床麻酔学会誌
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原著論文
杏林大学式手術部運営効率改善法
関 博志
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2023 年 43 巻 2 号 p. 93-98

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抄録

病院経営上,手術件数の確保は重要な課題であるが,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延により手術件数の維持は困難になっている.このような状況下では,手術室,麻酔科医,看護師といった限られたリソースを効率的に活用し,1件1件の手術を円滑に遂行することが重要となる.当院では手術申込を手術室占拠時間で行い,タイムアウトで執刀医が手術時間に加えて申込時間を宣言するよう運用を変更した.その結果,申込時間と実時間との乖離が減少し,大幅な超過手術の割合が3カ月間で40%減少した.当院の取り組みから,わずかな工夫で手術部の運営効率を改善させられる可能性が示唆された.

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© 2023 日本臨床麻酔学会
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