2025 年 45 巻 5 号 p. 459-466
小児症例は全体として困難気道の頻度が低いとされるが,新生児・乳児では成人と同等かそれ以上のリスクがあり,一度直面すると重篤な合併症を引き起こす可能性が高い.最近のガイドラインでは,導入開始から気道確保までの絶え間ない酸素供給,適切な麻酔深度の維持,3回以内での気道確保を目指すことが強く推奨されており,導入計画を立てるための柱となる.適切な器具の選択,換気手技の確立,代替手段の準備を徹底することで,気道確保の成功率を高め,合併症のリスクを低減できる.普段の診療から適切な評価と準備,導入を繰り返すことが小児困難気道管理への備えとして重要と考えられる.