日本臨床麻酔学会誌
Online ISSN : 1349-9149
Print ISSN : 0285-4945
ISSN-L : 0285-4945
急性間欠性ポルフィリン症患者の帝王切開術の麻酔経験
戸田 雄一郎樋本 夏美内田 淳子日高 秀邦高橋 修治武田 明雄
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 20 巻 2 号 p. 107-111

詳細
抄録
急性間欠性ポルフィリン症(acute intermittent porphyria: AIP)の患者に対する帝王切開術の麻酔を経験した.本症例は卵巣嚢腫茎捻転にて3度の手術を経験しており,術後症状の悪化によりAIPと診断された.麻酔はプロポフォール,ベクロニウムにて挿管,児娩出後にフェンタニルを追加し,酸素,亜酸化窒素,プロポフォールで維持した.術後経過は良好であった.AIPは,薬剤が誘因となって急性発作を引き起こすことや,胎児への影響を考慮すると麻酔法や薬剤の選択は限定される.プロポフォールはAIP患者や帝王切開術で安全に使用できるとの報告があり,プロポフォールを中心とした全身麻酔で良好に管理し得た.
著者関連情報
© 日本臨床麻酔学会
前の記事 次の記事
feedback
Top