琉球大学医学部医学科麻酔科学講座
2002 年 22 巻 6 号 p. 223-227
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両側頸動脈狭窄を合併した患者に対して心拍動下冠動脈バイパス術と腹部大動脈瘤人工血管置換術同時手術の麻酔管理を経験した.人工心肺による侵襲,塞栓症の危険を避けるため心拍動下に冠動脈バイパス術を行った後,腹部大動脈瘤の人工血管置換術を行った.全身麻酔に硬膜外麻酔を併用した.術中の脳血流保持の指標にTranscranial DopPler(TCD)を使用した.術後神経学的異常は認められず,早期覚醒と神経学的評価を行い得た.
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