日本医科大学付属第一病院麻酔科
1989 年 9 巻 3 号 p. 266-271
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28歳, 男性の扁桃摘出術中に筋強直をともなって発生した悪性高熱症を経験した. 早期発見, 早期治療により救命できた. 親族にMHの既往があるにも関わらず, 術前それを聴取できなかった. 患者に医学的知識がない場合, 家族歴を忘れてしまったり, 遺伝性疾患を隠したりすることがあるため注意が必要である.MHの初期症状は気道閉塞とよく似ているため, 特に扁桃摘出術のように気道のトラブルが予測される手術においては鑑別が難しい.
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