2010 年 12 巻 1 号 p. 51-53
NECの電子カルテシステムに搭載されたMegaOak-NEMRのクリニカルパスシステムは制約が多く使い難かったが、MegaOak-HRによって多くが改善されて実用的なものとなった。パスオーバービュー、日めくりパス画面は全職種が診療情報・業務ツールへアクセスするためのポータル画面として機能し必要な画面に適宜切り替えが可能で、指示や記録も一体化され、操作の全てが一画面に集約された業務効率化を実現、アウトカム達成状況を確認しながら次のステップに進み、患者さんの状態変化に対応する複数のユニットにより適切な治療ルートを用意することができる。バリアンス情報はコード化によって分析や改定を行うための基礎データとして活用できるようになった。NEMRでの欠点の殆どがHRでは改善されたが、なお多くの課題があり、ベンダーとユーザーによる改良の努力がパスユーザー会議からHRユーザーフォーラムに引き継がれていった。