2010 年 12 巻 2 号 p. 136-140
米国Institute of Medicine(IOM)によると医療の質は“個人や集団を対象に行われる医療が、望ましい健康アウトカムをもたらす可能性をどれだけ高くするのか、その時々の専門知識にどれだけ合致しているのか、それらの度合い”としている。つまり質の高い医療とは根拠に基づいた医療(EBM)が日常診療においてどの程度提供されているかと同義と考えられる。
本稿ではQuality indicatorを用いた評価とフィードバックにより日常診療が改善する事例を紹介し、診療プロセスと診療アウトカムの関係について述べる。