日本クリニカルパス学会誌
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学会報告(第7回学術集会)シンポジウム1 本音で語る電子カルテ
電子カルテの現状と課題
井川 澄人
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2007 年 9 巻 2 号 p. 171-172

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抄録

 電子カルテの医療機関への導入は確実に増加しているが、導入に際しては導入目的を職員全体が理解し、病院全体の業務改革と患者満足度を向上させる工夫が重要である。また、ツールであるとの認識を持ち基本的運用を協議することが大事である。画像系システムは、数年後のサーバ更新を念頭に置いた運用も考慮に入れて構築計画するほうが良いと考える。さらに、情報漏えいに対する不安を解消するために、「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」を参考にする必要もある。

 医療情報システムの活用に向けたIT新改革戦略が進行していく中で、今後電子カルテは、組織横断的活動への貢献や経営・診療支援機能を持ち、入力された種々のデータを解析、病院運営への手助けをすることが求められている。

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© 2007 一般社団法人日本クリニカルパス学会
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