日本クリニカルパス学会誌
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学会報告(第7回学術集会)シンポジウム6 地域連携パスヘの取り組み
泉大津糖尿病地域連携パスの取り組み
飯田 さよみ嶺尾 郁夫
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2007 年 9 巻 2 号 p. 193-197

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抄録

 泉大津市立病院では地域医療連携室を窓口として開業医院との医療連携を推進し、各々役割分担をして共に地域住民の健診・診療にあたっている。生活習慣病である2型糖尿病に対して、良好な血糖コントロールおよび糖尿病合併症発症・進展防止を共通アウトカムとし、共通の治療認識をもって切れ目のない地域完結型医療を遂行する。そのツールとして糖尿病地域連携パス導入を試みている。糖尿病医療チームで糖尿病地域連携パス案をつくり、院内クリニカルパス推進委員会で討議した。平行して医師会の先生方と医師会総会、病診連携懇話会等の既成の会を活用して討議し連携パスの修正を行った。連携パスには市立病院での栄養指導、糖尿病教室への参加を項目として組み込んである。運用にあたっては評価をし、1年ごとの改定を予定している。今後、連携パスを活用して患者が信頼できる糖尿病医療を地域ぐるみで推進していきたい。

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© 2007 一般社団法人日本クリニカルパス学会
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