犯罪社会学研究
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非行や犯罪を防止するための地域を基盤とするアプローチ (I 課題研究 地域社会を基盤とする犯罪統制の新動向)
有望な結果と今後の課題
ウェルシュ ブランドン・C
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2003 年 28 巻 p. 7-25

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抄録

この論文は,非行や犯罪を防止するプログラムの有効性に関する,既存の科学的な証拠について,検討するものである.防止プログラムについては,以下の基準を満たす場合に検討の対象とした.すなわち,地域社会が対応の焦点であること,プログラム実施の結果として非行や犯罪に関わるものが測定されていること,と評価研究のデザインが,少なくともプログラムの実施前後でプログラム実施地域と比較地域の両方で犯罪の発生が測定されているように,方法論的に質の高いことである.少年ギャングの構成員に対する対応,地域を基盤とするメンターリング,放課後のレクリエーションの3つのアプローチから,22のプログラムが検討の対象となった.この3つのアプローチはいずれも有望で,今後,さらに評価研究を続けるのに値することが明らかとなった.検討から得られた知見の政策的な含意を検討し,将来の研究における優先課題を特定した.

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© 2003 日本犯罪社会学会
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