応用地質
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論文
掘削発破を用いた坑内弾性波探査によるトンネル掘削施工管理
大沼 和弘中谷 匡志山本 浩之西川 篤哉
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2016 年 56 巻 6 号 p. 289-297

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抄録

TFT探査はトンネル掘削発破を起振源とすることで,掘削施工サイクルに影響を与えずに地質調査が実施できる弾性波探査システムである.本システムにより,直達する弾性波を測定し,切羽付近の地山状況をリアルタイムに評価することが可能となる.さらに,切羽前方より反射する弾性波を測定することで,未掘削区間の断層などの位置を予測することが可能である.
花渕山2号トンネル工事では,TFT探査を全発破区間で実施し,切羽付近の弾性波速度を算出することにより,地山変化を的確に評価し,トンネル施工に活用した.また,反射法弾性波探査を連続的に行い,切羽前方の30~70m程度区間の岩盤状況変化を予測し,トンネル施工に活用した.本論では,TFT探査をトンネル施工管理に活用する手法とその結果を述べる.

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© 2016 一般社団法人 日本応用地質学会
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