応用地質
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瀬戸内におけるある花崗岩体の載荷実験結果の解析
大西 千秋
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1968 年 9 巻 1 号 p. 1-36

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抄録
本論文は, 瀬戸内花崗岩体に属する中国四国連絡送電線高鉄塔基礎地盤について, 次の緒言に示された著者の行なった各種調査のうちで, 特にその地盤を構成する風化花崗岩いわゆる真砂体の外力に対する変形特性を見出すために, 4か所において表面下深度2mから最大深度13mまでの間の数階のレベルにおける自由表面で載荷実験と最終深度における繰返し載荷実験とを行なって得られた結果と, その解析およびそれらに対する考察を述べたものである。
載荷実験をかくの如く数階のレベルで行なったのは, 鉄塔基礎の許容支持力地盤が現われるレベルを見出すためである。また繰返し載荷実験は風圧の変化により鉄塔が傾動し, これが基礎地盤におよぼす繰返し荷重に対処するための基礎資料を提供する目的を持つものである。
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© 日本応用地質学会
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