教育情報研究
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Print ISSN : 0912-6732
身体表現活動を通した小学校低学年のプログラミングに関する授業実践
池田 周登山本 利一
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2025 年 41 巻 1 号 p. 53-62

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抄録
 小学校を対象にしたプログラミング学習は,学習指導要領の事例に示されている算数や理科などでは,多くの実践が報告されている.しかし,小学校低学年や実技教科におけるプログラミング教育の実践事例は十分とは言えず,教育実践の積み重ねが求められている.そこで本研究は,小学校2年生体育科「体つくりの運動遊び」においてプログラミング学習を取り入れた指導方法を検討するとともに,実践を通してその効果を検証することとした.児童が体つくりの運動遊びの中で,身体表現の組み合わせ順序を考察する活動をプログラミングと見なし,実際の身体表現に反映させながら,より適切な身体表現の組み合わせ順序を見つけ出す活動である.  実践の結果,児童は身体表現の組み合わせ順序を考察する活動を通して,プログラミングの手順や順次処理の流れを理解していた.また,ペアでプログラミングをする活動を通して,仲間と協力しながら課題を解決する姿が確認された.
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