一般看護職を対象とする遺伝看護に関する教育プログラムを構築し、実施、評価することを目的に本研究を行った。教育プログラムは、夏期に前半3日間と冬期に後半2日間、その後春期にフォローアップ研修1日の日程で合計6日間実施した。参加者は看護師、助産師で計26名であった。評価方法は自記式の実践能力を問うために独自に作成した評価表、およびグループ・インタビュー法を用いた。
本プログラムの受講者は26名であった。セミナー受講後に実施した遺伝学の知識に関する試験の得点は高く、また、看護判断を問う事例問題の結果では、参加後の得点が有意に上昇しており、事例を用いた学習方法を取り入れたセミナーの効果を示していた。遺伝看護実践能力の自己評価では、参加による変化は認められなかった。一方グループ・インタビューの結果では、セミナー受講により遺伝看護への取り組み姿勢に変化が生じていることが示唆された。これらのことから、本プログラムは、一般看護職の遺伝に関する基本的な教育プログラムとして適切であると考えられる。
本研究は、文部科学省研究費補助金 基盤研究(A)課題番号12307059を受けて実施した。