2020 年 4 巻 1 号 p. 90-97
目的;茨城県において、在宅医と救急医が共同して在宅患者の急変対応を行う「在宅医療と救急医療の一つの病院連携(以下、一つの病院連携)」を行ってきたので、有効性を検討した。対象;「一つの病院連携」を受けた患者97例。結果;1年間に在宅から救急病院へ98例が紹介され、97例を応需した(応需率99%)。66例が入院加療となり(入院率68%)、平均在院日数は21.6±1.8日(平均±標準誤差)、在宅復帰率は91%であった。1年間に複数回入院した患者は13人(20%)であった。患者を紹介した在宅医10名にアンケート調査を施行した。在宅医が救急医療に求めることは「素早い対応(50%)」と「気楽さ(25%)」であった。「一つの病院連携」を結ぶことで、「患者紹介ストレスが軽減(70%)」し、「紹介が円滑化した(60%)」とされた。結語;「一つの病院連携」は、在宅患者急変対応を円滑にする可能性がある。