頭頸部外科
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原著
エアートノメトリー法による再建遊離空腸の血流評価の有用性について
小澤 宏之和佐野 浩一郎行木 一郎太加藤 高志今西 順久磯部 潔行木 英生
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2011 年 20 巻 3 号 p. 239-246

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抄録
トノメトリー法はトノメトリーカテーテルを用い,管腔臓器の二酸化炭素分圧(PiCO2)を計測する方法である。われわれは遊離空腸再建を行った16症例を対象に,自動測定器を用いたエアートノメトリー法で空腸内のPiCO2測定を行った。移植空腸のPiCO2値は空腸血流を良好に反映し,PiCO2値が持続的に上昇した症例で静脈血栓を認めた。本法は計数器がPiCO2を自動的に測定し,PiCO2値が数値で示されるため一貫性や客観性に優れている。またコメディカルスタッフによる経時的なチェックを行うことが可能であり,簡便性も備えた有効な血流評価方法と考えられた。
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© 2011 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
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