頭頸部外科
Online ISSN : 1884-474X
Print ISSN : 1349-581X
ISSN-L : 1349-581X
原著
局所麻酔下に施行した気管切開術の検討
成尾 一彦細井 裕司家根 旦有宮原 裕
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 20 巻 3 号 p. 247-253

詳細
抄録
局所麻酔下に施行した気管切開術症例41例につき検討した。原疾患は,悪性疾患が30例(喉頭癌12例,下咽頭癌8例など),良性疾患が11例であった。受診から手術までの期間は,当日が28例,翌日が8例で,両者で36例(87.8%)を占めていた。気管切開術を施行した理由は,気道狭窄が32例,予防的施行例が4例,口腔咽頭出血が4例,その他1例であった。術後合併症は41例中5例(12.2%)にみられたが重篤なものはなかった。予後は,生存17例(41.5%),死亡19例(46.3%),不明5例(12.2%)で,死亡例での気管切開後の平均生存期間は24.4週であった。
著者関連情報
© 2011 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top