抄録
頭頸部扁平上皮癌N3症例における頸部郭清術の有用性を検討した。
対象は1999年~2010年に根治治療を行った頭頸部扁平上皮癌N3症例30例。検討項目は原発巣,T分類,治療方法,治療成績,転帰とした。
原発巣は下咽頭14例,中咽頭5例,舌5例,声門上3例,口腔底3例であった。治療の内訳は,21例に手術と術後照射が行われていた。残りの9例には,化学放射線治療が行われていた。転帰は生存が12例,原病死14例,他因死4例で,死因特異的5年生存率は,全体で43%,手術例56%,化学放射線治療例22%であった。頭頸部扁平上皮癌N3症例に対して,頸部郭清術は有用と考えられた。