抄録
手術用ドレープを選択する際に検討することは,機能・性能だけでなく医療廃棄物の問題,費用の問題が挙げられる。当科ではePTFEフィルムラミネート素材手術用ドレープに着目し,耳鼻咽喉科手術領域ごとにドレープのデザインを提案し改良を加え,平成22年11月から本格的に採用した。ドレープの機能・性能は満足のいくものであり,ドレープは再利用可能製品であるため医療廃棄物も削減できた。納品・回収・洗濯・滅菌・廃棄などのドレープ管理を外部委託するシステムが利用できるためリネン管理は不要で,費用削減も達成できた。耳鼻咽喉科用ePTFEフィルムラミネート素材ドレープと外部委託によるドレープ管理は非常に有用であり,広く普及することが望まれる。