頭頸部外科
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原著
咽頭後間隙血腫の2例
藤原 良平寺尾 恭一森川 大樹速水 康介北野 睦三土井 勝美
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2014 年 24 巻 2 号 p. 161-167

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抄録

咽頭後間隙血腫は比較的まれな疾患と考えられており,発症すれば上気道閉塞により呼吸困難をきたす可能性があるため,迅速な対応が必要である。今回われわれは,咽頭後間隙血腫の2例を経験した。症例1は74歳女性。夜間にベットから転倒した後,頸部腫脹,呼吸困難が出現し,当科紹介となった。症例2は44歳男性。ペインクリニックで星状神経節ブロックを施行後,呼吸困難,咽頭痛を認め,当科紹介となった。両症例とも気管切開術にて気道確保した後に,咽頭後間隙血腫に対して血腫除去術を行い良好な経過を得た。その臨床経過を述べ,文献的考察を加えて報告する。

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© 2014 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
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