頭頸部外科
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症例
壊死性降下性縦隔炎治療後に嚥下障害を併発した2例
上前泊 功林 健太郎髙橋 邦明
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2015 年 25 巻 1 号 p. 103-107

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抄録

壊死性降下性縦隔炎(DNM)は発症すると進行性で重篤化し,高い致死率が報告される。今回われわれはDNMから救命されるも,治療後に嚥下障害を併発した2例を経験した。いずれの症例もCTでDNMと診断され,ドレナージ,気管切開,抗生剤の使用により軽快した。経口摂取開始後,嚥下障害を認めたため,長期的な嚥下障害を想定し胃瘻造設した。嚥下障害改善までの時間は異なるものの徐々に改善し,経口可能となった。DNM治療後に嚥下障害を併発した2例につき若干の文献的考察を加え報告する。

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© 2015 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
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