頭頸部外科
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症例
右喉頭麻痺を契機に診断された頸部リンパ節結核の1例
橋本 雄一加納 康太郎山田 大貴竹内 一隆内山 広大細川 誠二瀧澤 義徳
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2019 年 29 巻 1 号 p. 87-92

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抄録
日本は,WHOの分類によると結核中蔓延国に位置づけられている。頸部リンパ節結核は耳鼻咽喉科領域の結核で最も多いとされ,頸部リンパ節腫脹の診断には,鑑別診断のひとつとして考えるべき疾患である。しかし何らかの神経麻痺を伴った頸部リンパ節結核の報告は少なく,今回われわれは,右喉頭麻痺が頸部リンパ節結核の発見契機となり,結核治療終了後に麻痺が改善した症例を経験したので報告する。
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© 2019 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
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