頭頸部外科
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頭頸部外科医が知っておきたい顔面神経の解剖・生理
顔面神経の微小外科解剖と側頭骨外科
小宗 徳孝
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キーワード: 顔面神経, 側頭骨, 外科解剖
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2025 年 35 巻 2 号 p. 93-96

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抄録
側頭骨外科において取り扱う顔面神経の部位は,脳槽部から顔面・頸部まで幅広い。そのため,病変の発生部位によって神経の取り扱いが異なってくる。側頭骨には外耳道,鼓膜,耳小骨,蝸牛,前庭,半規管といった器官が存在する。側頭骨内を走行する顔面神経は,中耳や内耳と密に関係しながら走行している。側頭骨内の重要器官に関連しながら走行する顔面神経の操作は,顔面神経自体への損傷のみならず,温存可能な器官の損傷にも注意を払う必要がある。本稿では,顔面神経の小脳橋角部から末梢までの走行を,死体解剖と側頭骨外科手術の術中所見を提示しながら微小外科解剖を総説する。
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