頭頸部外科
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喉頭外傷の治療
古川 浩三
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キーワード: 喉頭, 外傷, 気管形成
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1991 年 1 巻 p. 125-129

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抄録
 喉頭は発声,嚥下,呼吸という機能をもっている。喉頭外傷の治療で一番重要なのは,呼吸が問題なくできるようになったかどうかである。喉頭外傷において,一番軽視されるのが発声である。われわれは当科における喉頭外傷の症例を呈示し,当科でおこなっている治療法について述べる。ポイントは壊死軟骨の除去,枠の形成,声門開大の3点である。症例によってこの3つの手術を組あわせてつかう。まだまだ治療には,限界がある。現在のところ,気道としての機能があれば妥協するという程度である。
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© 日本頭頸部外科学会
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