頭頸部外科
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声門上癌・下咽頭癌に対する経口的喉頭・下咽頭部分切除術
冨藤 雅之齋藤 康一郎塩谷 彰浩
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2008 年 18 巻 3 号 p. 221-227

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抄録
 声門上癌・下咽頭癌T1,T2,一部のT3病変に対して拡張型喉頭鏡ビデオラリンゴシステム,細径腹腔鏡手術用の電気メス,鉗子を用いて経口的喉頭・下咽頭部分切除術を行った。拡張型喉頭鏡により両手操作が可能となるワーキングスペースを得ることができ,内視鏡を併用することにより広い視野を得ることが可能であった。22例に施行し,頸部リンパ節を伴うものに対しては頸部郭清術を併施した。まだ平均経過観察期間は25ヶ月であるが,喉頭温存率は94%と良好であり,原病死も1例のみであった。経口的喉頭・下咽頭部分切除術により合併症のリスクと手術侵襲を抑え,術後の嚥下機能を良好に保つことが可能と思われる。
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© 日本頭頸部外科学会
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