頭頸部外科
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若年型喉頭乳頭腫の治療
久 育男立本 圭吾出島 健司西山 康之増田 有加里豊田 健司只木 信尚
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1993 年 3 巻 2 号 p. 125-130

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抄録
 若年型喉頭乳頭腫の2例(多発型1例,単発型1例)に対し顕微鏡下炭酸ガスレーザー手術とα型インターフェロン(aIFN)の併用療法を行った。多発例(両側声帯のびまん性ならびに右披裂部の有茎性病変)では,右披裂部の有茎性病変は一回のレーザー手術で完治したが,声帯病変に対しては4回のレーザー手術を要し,術後,前連合にwebを形成した。単発例(右声帯膜様部中央の有茎性病変)は後遺症もなく,一回のレーザー手術で完治した。多発例の3,4回目と単発例の術後に,aIFNの超音波ネビュライザー投与を行ったが,本投与法は副作用が少なく有用であると考えられた。
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© 日本頭頸部外科学会
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