頭頸部外科
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肩甲骨皮弁採取法
田原 真也天津 睦郎牧野 邦彦木西 實高木 正
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1994 年 4 巻 1 号 p. 27-30

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抄録

肩甲骨皮弁は一対の血管柄によって皮弁と骨弁の両者を移植できることから上,下顎など骨欠損を伴った頭頚部再建によく用いられる。この骨皮弁採取方法を報告する。手術の概要は以下の通りである。1.術前,触診による筋三角の確認。2.ドップラー血流計による皮動脈走行のマーキング。3.皮下脂肪織直下での皮弁挙上。4.筋三角内での肩甲回旋動静脈の剥離と骨枝の温存。5.大円筋,小円筋の切断。6.角枝の確認温存と胸背動静脈結紮離断。7.肩甲骨外側縁の骨弁採取。8.腋窩にむかっての肩甲回旋動静脈の剥離。9.腋窩切開創への骨皮弁引き出し。10.採皮創閉鎖と側臥位から仰臥位への体位変換。

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© 日本頭頸部外科学会
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