東京慈恵会医科大学附属青戸病院耳鼻咽喉科
東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室
1995 年 5 巻 2 号 p. 193-197
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頬骨・上顎骨骨折16症例に対して観血的整復術を施行した。整復術は眉毛外側切開により転位した頬骨骨折部を頬骨下よりエレバトリウムにて挙上し,歯齦部切開による上顎洞内からと双方からのアプローチにより定位置に整復した。 ミニプレートを用いて固定する方法が広く行われていたが,上顎骨の薄い骨の粉砕骨折や眼窩下縁部の粉砕骨折に対して固定困難なことがある。そこで下鼻道経由のバルーンカテーテルを用いて上顎洞の内側から枠組みを固定し,フィブリングルーを用いて骨折片を補強する簡易な方法を試み経過良好であった。
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