頭頸部外科
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ESSのための鼻腔,副鼻腔の解剖とCT所見
大西 俊郎
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1995 年 5 巻 2 号 p. 45-51

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抄録

 鼻と副鼻腔の解剖学的知識は鼻副鼻腔手術の基礎である。特に,内視鏡的副鼻腔手術(ESS-Endoscopic Sinus Surgery)を施行するためには副鼻腔の詳細な解剖を理解することが必要である。鼻腔,副鼻腔の解剖は複雑であり変化に富み,また,解剖名の定義が必ずしも明確でないものもある。また,英語の解剖名に対する適切な日本語名のない場合もある。従来,日本語で表現された解剖名が原語である欧米の意味から外れてしまっている場合もある。ここでは現在,世界的に一応のコンセンサスが得られていると思われるESSのための解剖の基本について述べる。解剖名は従来ラテン語で表現されるが,学会ではラテン語が用いられることは少ないので,欧米の学会で一般に用いられる英語の表現を基本に記載する。なお,頁数の関係でCTについては簡単に述べる。

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